ネイチャージャーナルで出来ること
ここでは、ネイチャー―ジャーナルでできることの概要を解説します。
ネイチャージャーナルは、使う人によってさまざまな使い方が出来るものです。
自然科学、社会的な活動、アート、国語、算数、心身の健康。
そもそも「ネイチャー(Nature)」という言葉には、「自然」という意味のほかに、その人の「本質」や「本来の姿」という意味もあります。
ネイチャージャーナルでは、「自分の外にある自然」だけでなく、「自分の内にある自然」にも意識を向けています。
上の図のように、ネイチャージャーナルは、自然を観察することにより、
多次元的なつながり、学びをもたらすことができます。
どれかひとつ、好きな科目やテーマがあれば、それに集中してもかまいません。
単独の科目を深めようとすれば、必然的に他の科目も必要になり、総合的な学びにつながります。
すると、苦手だと思っていた科目も自然に伸びる、ということが起こります。
(「理科の授業にアートを取り入れたところ、子どもたちの読解力が伸びた」などというデータもあります)
最初は明確は目的は持たなくても、続けるうちに見えてくるものがあるかもしれません。
あるいは、その日ごとにプロジェクトを決め、それぞれのテーマで発見を楽しんでもよいでしょう。
まずは入り口として、上の図に書かれた項目を一つ選んで、
目の前のもの、出来ごとを、集中して観察してみるのもよいでしょう。
観察は、毎日ほんの数分でもかまいません。
朝起きた時、出かけた時、一息ついた午後…など、行う時間をあらかじめ決めておくのがおすすめです。
「スケッチが上手になりたい」のであれば、まず手を動かす習慣を身に着けます。
「上手い絵がかけるかどうか」ではなく、「面白い」「何でだろう?」「どうなっているんだろう?」と
好奇心を先に立たせて、絵で描けないところは言葉で補足しながら描いていきます。
すると結果的に、「出来ていないところ」を直そうとしながら描くより、早く上達することができます。
これは、脳のしくみを利用した、科学的なデータに基づいているやり方です。
スケッチの描き方については、別のカリキュラムでお伝えしていきます。
自然を感じ、頭に浮かんだことをノートに書き出すことで、精神的な安定も得られます。
個々の項目については、カリキュラムの中で解説していきます。