考えることは、武器になる。


夏休みの自由研究の宿題。何をしたらいいかわからなくて、キットを買ったり、何かを写したりして、最後は親がまとめて、とにかく出す!なんていう話をよく聞きます。わたしは、子どもたちには、結果よりも過程を大事にしてほしいなと思っています。せっかくの長いお休み、お母さんは大変だけれど(私も小学生の母をやっているので、よくわかります!)、この機会だからこそ、やっつけ仕事を学習させるのではなく、目の前の答えのない世界に、好奇心にしたがって没頭する経験をしてほしいなと思っています。その対象は何でもいいと思いますが、自然は最適な題材です。自然観察とは、自然好きの人だけが楽しむ趣味ではありません。ものごとの原理原則は、すべて自然の法則につながっています。自然の見かたを知ること、自分の頭で不思議を探究する力を持つこと。自然の読み方を知ることは、その先の人生の歩き方を知ることにつながります。自然をどのように見て、自分の考えを引き出し、まとめる積み重ねは、きっと、自分を支える一生の力になると信じています。

自然を観察するのに、大自然を探して行く必要はありません。お家の中でも、十分にできます。

このワーク集は、どんな子も何かしらひとつは、やってみようと思うものが見つかるように、作ったつもりです。でも、もし親が強制する気持ちを少しでも見せたら、ポイっとされてしまうでしょう。 子どもにやらせようという前に、まず自分でやってみる。その姿を、子どもに見せることから、はじめてみてください。もしお子さんが「自分もやりたい」といってきたら、一緒にやるようにしてみてくださいね。


32のネイチャージャーナリングワーク



 天気、植物、昆虫、俳句、地図作りなど、さまざまな自然を観察するための32のワークを集めました。全部やる必要はありません。気に入ったワークをいくつか選んで、毎日やってもかまいません。32のワークから、独自のワークのアイディアが浮かんだら、ぜひやってみましょう。答えややり方、かき方に正解はありません。子どもと一緒に、工夫することを楽しんでください。

 毎年同じものを使うことができます。成長によって、見え方、感じ方、表現方法などが、変化していくからです。お子さんもしくは親のみなさん自身の成長を感じるためにも、ぜひ今年の夏休み限りではなく、続けて使い続けていただきたいと思います。

32のワークもくじ


【ワーク1】 夏には どんなきもちになる?

【ワーク2】 夏のしるしを見つける

【ワーク3】 しずかに見る、聞く、感じる

【ワーク4】 きょうの天気をきろくする1

【ワーク5】 きょうの天気をきろくする2

【ワーク6】 雲と天気のかんさつ
【ワーク7】 天気と自分のきもち

【ワーク8】 天気といきもの

【ワーク9】 夏の色をさがそう

【ワーク10】 夏のもようをさがそう1

【ワーク11】 夏のもようをさがそう2

…ほか全32ワーク45ページ

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