このスクールの目的
このオンラインスクールは、「ネイチャージャーナル」という手法を使い、自然のスケッチを描くことを通して、自然の見かたを知るためのスクールです。
ただ、スケッチは描きますが、人に賞賛してもらえるような、上手なスケッチが描けるようになることを目的とはしていません。
(褒められる絵が描けるようになりたい方は、美術学校へ行きましょう)
自然のことをもっと知りたくて、「スケッチが上手に描けたら、もっと植物や鳥の特徴や名前を覚えられるはず」と思っている方は、多いかもしれません。
あるいは、子どもと自然に親しみたいけれど、「自分には知識がないから、子どもに教えられない」と思っている人もいるかもしれません。
スケッチや絵が上手に描けることや、自然の知識を豊富に持っていることは、確かに、自然をよく知ることに役に立ちます。
しかし、それが「上手」でなければ出来ない、というものではないのです。
自然のすべてを知っている人はいません。どんな絵も自由に描けるなんていう人も、ほんの一部しかいません。
「自分には画才がまったくないからスケッチは描けない・・・」という方は少なくないですが
実はスケッチは、「才能」ではなく「技術」です。描き方を学べば、誰でも描けるようになります。
描くためには、相手をよく観察する必要があります。
その過程で、さまざまな気づきや驚きが生まれるかもしれません。
その驚きや発見、好奇心に従って、「3つの言語」を使って「記録」を楽しみます。
「3つのうちのひとつのして、スケッチを使います。
「発見を引き出すためのツール」として、絵を使うのです。
大事なのは、結果ではなくて、その過程にある。
そう思うと、気が楽になりませんか?
そうしてかき続けるうちに、しだいにスケッチも上達していきます。
絵の上達には、スポーツ選手が行う基礎トレーニング、筋トレと同じく、「続ける」ことしかありません。
でも、基礎トレーニングは単調で地道なもの、つまり、「面白くはないもの」です…
それを続けるためには、どれだけ楽しくやるか、がカギになります。
ネイチャージャーナルをかき始めると、身の回りの自然の見え方が変わってきます。
自分と世界がどのようにつながっているか、理解できるようになります。
”当たり前”な日常の中に、不思議や驚きや発見が、どんどん目の前に飛び込んくるようになります。
そのうち、記録せずにはいられない、あるいは、しきれないほどになるかもしれません。
そうして発見と記録を楽しむうちに、自然とスケッチも上達していきます。
1年間続けたら、1年前のジャーナルを見返してみましょう。
自分の成長に驚くことでしょう。
それは、続けた人にしか味わうことのできない楽しみです。
その楽しみを、あなたにもぜひ味わっていただきたいと思います。
小林絵里子